こんにちは。やる気があるうちにたくさん更新していこうと思います。まだ拙いブログですけど、これから見やすくして、質の高い情報を発信し、野球だけでなく色んなジャンルを手を出す予定です。どんどん質の高いブログにしていこうと思ってます。よろしくお願いします。
今回はさっそく本題です。
<捕手>
伏見、若月が多くの試合に出場しました。序盤戦は頓宮が多くかぶりましたが、途中から出場機会を減らしていきました。パリーグの他球団の主な捕手は森友哉、甲斐、太田、田村、清水です。WAR順に並べると、森、甲斐、伏見、若月、田村、清水、太田となっています。森のWARは7.0と、捕手をしながら卓越した打撃で野手リーグトップの数値を記録しています。甲斐は打撃面ではマイナスなものの、捕手として全試合に出場したということで守備で多くのプラスを記録しています。野手WARの算出には、打撃、守備、走塁、ポジション補正がかかわっています。ポジション補正というものに馴染みがないかもしれません。簡単な解説としましては、UZRはそのポジション内だけの比較しかできないため、WARの評価をする際は、他ポジションとも比較できるようにしなければなりません。そのためのポジション補正です。こちらで詳しく解説しているのでご覧ください。
本題に戻りますが、森と甲斐は多くのプラスを記録していますが、若月、伏見の両名はWARから見れば、プラスを記録していますが微量のプラスです。オリックスは両名をメイン捕手として併用しているため、あまり多くの試合にでれないため一人でWARを稼ぐのが難しいでしょう。ですが、チーム全体の捕手としてのWARは、リーグ3位と大きな穴とはなっていないようです。伏見は来シーズン32歳となるシーズンですが、若月、頓宮はまだ20代中盤で、特に頓宮は成長次第では、打撃面でもプラスも期待できそうです。中期的な視点でも、オリックスの捕手は大きな穴とはならなそうです。とは、言いましたが、WARはある程度相対的に決まるため、他チームが捕手を大きく改善すれば、穴と判断される可能性もでてきます。そして、パリーグでは楽天、ロッテ、日本ハムの3チームは捕手が穴となっています。その中での微プラスのため、この3チームほど急務ではないにせよ何かしら新戦力の台頭、伏見、若月の成長は必須と言えます。その点からか、21ドラフトで大卒の福永を獲得しています。
<一塁手>
t-岡田、モヤがメインとして守りました。率直に言えば厳しい数字です。T-岡田は、近年の不振から考えれば今年は多少輝きを取り戻したと言っていいですが、あまり多くのプラスを記録はできていません。モヤは守備、打撃の両方でマイナスを作ってしまいました。また両者とも年齢が若くなく、さらなるパフォーマンスの上昇が期待できる年齢でもありません。2連覇を狙うには新戦力の定着は急務と言えそうです。新外国人でバレラ選手を獲得しましたが、ユーティリティープレーヤーとのことですが、一塁固定も可能性としてはあるかもしれません。また、二軍の一塁手の成績もあまりいい数字とは言えません。(オリックスの二軍自体、宮城や杉本などが一軍戦力として定着したことでかなり弱くなっています。)これから積極的補強をしなければならないポジションです。
<二塁手>
正直苦しいポジションです。最終的には安達がメインで守る形となりました。シーズン序盤では太田が守りましたが、一軍の適応に苦しみ、打撃でも守備でも苦しんだ結果安達をセカンドにコンバートする形に落ち着きました。安達自体は守備、打撃の両方で貢献できていますが、安達は難病の影響からフルに出場することが難しいため、安達がパフォーマンスを出せていたとしても他の選手がある程度守らざるを得ません。また、年齢も高齢化していっています。太田や宜保など若い力の台頭、獲得したバレラの起用によって埋めたいポジションです。
<三塁手>
宗が穴を埋めたポジションです。宗は打撃、守備ともにバランスよく勝利に貢献しました。B9を獲得し、守備はGG賞も獲得するなどUZRでは茂木に劣るものの、多くのプラスを記録しています。まだ22シーズンで26歳となる年で、これからも長中期的に期待できるかもしれませんが、宗選手がここまで活躍したのは今シーズンが初めてです。この活躍がたまたまだったのか実力がついたのか来シーズンの宗選手に注目したいですね。これだけではわかりませんが、打撃の指標を確認します。
四球を取る能力は通算成績とあまり変わらないようですが、三振率に関してはかなり改善されたようです。bb/kに関してはリンク先でも解説されていますが、ストライクゾーンの管理能力に長けた打者が良い数値を記録できます。実際この数値が高い選手には良い打撃成績を記録している選手は多いです。ただ、この数値が低いからと言って選手の実力が低いわけではありませんので注意です。Aveは、2019~2021の平均で見ても大きな差はないです。bb/kは19~21年では基本的に0.50弱を記録しています。要するにいままでは平均を下回るbb/kだったものの三振率が改善したころで数値を伸ばしています。四球を多くとるようになったとはいえず、通算で見てもパリーグ平均よりかなり下回ってしまっています。ただ、四球を取る能力は改善しようと思って改善できるものではなかなかないため、打席内での他のアプローチの改善を目指した方がよいでしょう。
四球を取る能力の重要性についてですが、打率3割いけば優秀というのはしれた話です。しかしながら、3割以上打つには選手の実力もそうですが、運もかなり関わってきます。というのもどんなに素早い打球を放ってもホームランにならなければアウトになる確率があります。ゴロでもフライでもライナーでも打つということは多かれ少なかれアウトとなる確率があるというわけです。しかし、四死球はアウト確率が0%です。野球においてアウトにならないというだけでかなりの価値があります。四死球を取る能力はある程度その選手自身でコントロールできます。これを高い数値でコントロールできているということは、それだけ出塁能力が高いということです。この説明では足りない人のためにその内更新していこうと思います。
<遊撃手>
紅林が多くの出場を果たしました。シーズン序盤は太田同様かなり適応に苦しみましたし、シーズントータルで見ると物足りない成績(出塁率/長打率/OPS .251/.353/.603)ではありますが、シーズン終盤戦で9月18日からだけで5本のホームランを放つなど、守備面でも記憶に残る攻守などもあり、それまではUZRでもかなりマイナスだったものの、微マイナス程度まで戻すことができました。彼の後半戦の成長が本物なら来年度以降も長期的にオリックスはショートに困らないでしょうね。npbで見ても坂本以来の大型ショートがうまれるかもしれません。
<左翼手>
吉田が多くを守りました。守備面でのマイナスが目立つものの、卓越したバットコントロールで2年連続の首位打者を獲得できました。怪我の影響で出場試合が減ったためWAR4.3と印象よりも低いかもしれませんが、それでも高い貢献度でした。注目したいのはbb%,k%,bb/kであり、それぞれ、12.7,5.7,2.23を記録しています。三振の少なさはシーズン中からかなり注目されていましたがそれでもこの数値は素晴らしいです。bb/kはパリーグ平均よりの4倍以上の数値です。打席内でのストライクゾーンの管理が優秀で、数字だけでも卓越したアプローチ技術がうかがえます。22シーズン以降も多くのプラスを期待できるポジションです。
<中堅手>
福田周平が定着することができました。彼はセンター転向初年度でしたが、各チームの名手が揃うセンターで大きくマイナスを作ることなく完走できました。打撃ではほとんど平均程度の数値でしたが長らく大きくマイナスを作り続けてきたオリックスのセンターを埋めれたというだけで大きな価値があります。ただ、福田は来年30の年で、長期的なチーム作りには新たなセンターの育成が必要でしょうね。プロスペクトとして他球団の選手、自軍の選手からの評価も高い来田がいますが、今年の起用法的にはおそらくレフトかライトでの起用を考えているでしょうから、新たにプロスペクトが必要なポジションです。
<右翼手>
杉本選手が定着することができました。守備ではライトのUZRでワーストクラスだったものの、打撃でかなりのプラスを記録することによって野手のチームTOPのWAR5.0を記録しました。来年以降どのような成績を描いていくかはかなり予想が難しいです。以前からポテンシャルの高さは認められていましたが、ここまで急激な覚醒をした選手は歴史で見てもかなり特異です。BB%,K%,BB/Kは、9.4,21.4,0.44です。bb%以外はリーグ平均よりも悪い数字ですが、彼の通算は、それぞれ、8.1,23.8,0.34だったことを考えるとアプローチが改善できたといえるかもしれません。本当はもっといろんな指標があるのでそれを使いたいのですが、今はこれしか使えないのでご容赦ください。この覚醒が本物かどうか22年の杉本選手に注目ですね。
<指名打者>
モヤ、ジョーンズ、吉田、ロメロ、t-岡田など様々な選手が指名打者として出場しましたが、要するに固まっていません。あまりプラスを作れているわけではないので、外国人の補強や打撃期待の新戦力によって穴を埋めたいポジションです。
<2022シーズンのオリックス>
投手、野手ともにここまで分析してきましたが、新たな戦力が多く活躍したことでパリーグの頂点にたちました。しかし、正直来年以降の予測が難しいチームです。また、今まで二軍にいたプロスペクトの多くが片鱗、定着を見せたことで、現在のプロスペクトと呼ぶべき選手が少なめです。そして、スタメンとベンチメンバーとの差、つまりは層の薄さは不安要素としてあるため、優勝は果たしたものの、来年度の優勝もかたいとは言い難いというのが現実的でしょうか。その層の薄さを埋めるための大卒を中心とした即戦力ドラフトを21年は行いました。きちんと自チームの補強ポイントを抑えています。そして、投手野手ともに総合力は高く、特に先発はかなりいい選手がそろっており、22年も優勝候補の一角であるのは間違いないでしょう。
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