【パリーグ戦力分析2022】日本ハム投手編

戦力分析投手編

こんにちは。新庄新監督のもと22年どんな野球をするのか期待されている日本ハムですが、結論から言えば、正直監督変わって外国人新しくとったくらいで優勝、Aクラスを狙えるほど甘くはありません。ただ、20年の主力選手であった中田、大田、西川を放出し、無理矢理血の入れ替えを行った甲斐もあって21年は若い選手に多く一軍を経験させることができ、ホップステップジャンプのホップはできたのかなといった印象です。7月までの戦いでは30勝42敗でしたが、若手野手を多く使い始めた8月以降後半戦は25勝26敗と負け越しではあるもののかなり改善を見せました。ただ、これは野手が頑張ったというより今回紹介する投手陣を見事に再編できた影響が大きいです。

いつものように先発、リリーフの指標を出す前に今回は20年シーズン終わった時点での投手成績などの紹介をして日ハム投手陣のメンツの変遷をみていこうかなと思います。その前にチームスタッツ紹介です。

得点は454(パ6位)失点は515(パ4位)得失点差-61(パ5位)です。得失点差的には21年の順位は妥当だったようです。そして、注目しなければいけないのは得点454ですね。パリーグで唯一得点が500点に到達しませんでした。ただ、20年のコア選手中田大田西川渡邊といった面々が揃って不振でしたので、仕方ないといえば仕方ないですし、その影響からチーム再編が進んだのですが。失点も順位だけ見るとそこまで突出していないのですが、日本ハム楽天SBオリックスに大きな差があるわけではありません。現状の投手力はリーグでも全く悪い方ではありません。

では、20年の主な先発投手のスタッツを見てみましょう。

ERA(防御率)が赤いですが意味はないので気にしないでください。Gは(登板数)です。だいたい40イニング以上投げた選手に絞ってます。主な先発投手は有原、バーへイゲン、マルティネス、上沢、杉浦、河野でしたが、突出して良い選手はいません。そしてこの中からマルティネスと有原は放出してしまいました。ドラフト1位で伊藤指名しましたが、そもそもの層にも問題がありながら数年間エースとして活躍していた有原がメジャーへ放出してしまい、開幕前は先発陣に不安が残るといった評価が多数だったと思います。伊藤もここまで良い成績を残すとは考えていなかったでしょうし。

その中で上沢がリーグ3位のWAR4.9を記録し、伊藤もそれに近い4.5を残しながら二桁勝利を記録し、20年はリリーフ登板も多かった加藤がなかなか勝利がついてこないながらも規定投球回に到達し、WARもある程度稼ぎました。バーへイゲンは前半戦こそあまり良くなかったのですが、後半戦は49回自責9点で防御率1.65の成績を残すなど後半戦で多くのWARを稼ぎました。そして後半戦ブレイクした立野、前半戦勝利こそついてこなかったものの、苦しかった前半戦を中心にそれなりのイニングを食うことで貢献を果たした池田などでリーグでも屈指の先発陣を形成でき、開幕前の予想からは考えられないくらい投手陣を再編をすることができました。

<先発>

主な先発投手の指標(Aveはパリーグ先発平均)

先発登板時のみでの成績

柱として規定投球回に到達したのは上沢伊藤加藤で、この3人で多くのWARを稼ぎました。k-bb%もそうですが、この3人は被弾も少ないことがWARを稼げた要因でしょう。ただ、この柱以外が課題なのは22年も継続なのかなといった印象ですね。バーへイゲンに関しては続報がないのでよくわかってないですが、恐らく退団なのかなといった感じです。MLBのロックアウトの影響もあると思います。その中で後半戦だけで40.1回防御率2.23とポテンシャルを見せた立野や後述するリリーフでは素晴らしい成績であったものの先発では苦しんだ河野、イースタン最優秀防御率の生田目などの22年にさらに飛躍したい候補はいますが、確定枠といえそうなのは上沢伊藤加藤立野の4枠だけでしょうか。その中で新外国人でガント、ポンセという恐らく先発候補の外国人を獲得しました。恐らくはこの6人中心で回していくのでしょう。生田目や姫野や吉田や根本などプロスペクトなどはいるので、その選手たちに間に入ってきてほしい気持ちはありますが、その選手たちにいきなり22年ローテに入ってもらうのは酷でしょうし、どうせ何か怪我や不調などイレギュラーは起こるものです。そのため、壁を作ると言う意味でとても良い補強だと思います。その他ある程度活躍したアーリンも退団しましたし、池田も指標は苦しいので、誰か一人でも離脱してしまうと厳しくなるものの、谷間を埋めてくれる金子などは健在です。現状は不安要素はもちろんあるもののそれでも優秀な先発陣ではあるはずです。

<リリーフ>

主なリリーフ投手の指標(Aveはパリーグリリーフ平均)

リリーフ登板時のみでの成績

勝ちパターンは当初こそ苦しかったですね。宮西や杉浦も出鼻をくじかれましたが、最終的にはこの二人も持ち直し、ロドリゲス堀杉浦とそれなりの勝ちパターンを形成できました。ただ、k-bb%などこそ優秀な杉浦は被弾が、堀やロドリゲスはk-bb%がリーグ平均とあまり変わらない、平均以下とリーグ平均と比べてマイナスは作っていないのですが、優秀とは言いづらいのかなといった印象です。杉浦は報道で配置転換の匂わせや河野も本人は先発志望ですが、どのなるかちょっと読みづらい印象です。河野はリリーフでこそ指標も優秀ですが、先発ではすべての指標が悪化してしまっています。ただ、その他選手はk-bb%も優秀な選手はいます。井口や西村など。しかし、勝ちパターンの起用ではないため、勝ちパターンでどのような成績を残すのかは正直不明です。22年もある程度大きくマイナスになることは少ないのでしょうが、現状では大きくプラスを期待することもないポジションなのかなといった印象です。ただ、リリーフは他ポジションに比べて突然の覚醒が起こりやすいポジションですので、読めない部分は多いです。また、怪我で長期離脱していた石川直也が実践復帰しました。まだ若い選手です。彼が怪我前のパフォーマンスを出すことができればリリーフ陣の層が厚くなるはずです。

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